板橋の塾 穎才学院のブログ 【エイサイブログ】 穎才学院ホームページへ

2015年10月26日

誰かに「届く」言葉

master (2015年10月26日 15:21) | トラックバック(0)
mukiryokukan.jpg東京都心は今日も秋晴れです。とはいえ、気温はだいぶ下がってきました。みなさま、お身体にお変わりありませんか。

こんにちは。穎才学院教務です。

秋が深まり、受験生の作文指導をする機会が増えてきました。

大学受験の小論文でも、中学受験の作文試験でも、私は「書き方」をほとんど教えません。それは、子供たちの言葉を型にはめないためです。

型にはまった言葉を延々と聞かされると、人間はひどい疲労にさいなまれます。

大学入試で受験生の「志望理由書」や「小論文」を大量に読まなければならない大学教員は、この手の型にはまった文章を読むと、本当に「嫌になる」のです。

自宅やオフィスにかかってきた電話に出て、それが浄水器やコピー機の営業の電話だったりすると、ひとことめでわかりますよね。あれって、営業電話の言葉遣いには、営業トークという刻印がくっきりとおされているのです。営業している側のご本人はきっと気付いていないけど。

誰かに届く言葉というのは、「その話し手しか発することができない何か」です。他の人には言えない、書けない、その人(話し手)がいなくなったらこの世からそのような言葉の使い手は消滅してしまう。そんな言葉は聴き手にきちんと届きますし、人の心や身体をじわじわと温めます。

写真はシステムエンジニアでシナリオ作家の吉村麻之さんのHPから頂戴いたしました。冷蔵庫についた小さな黒板には、吉村さんと奥様(HPでは「御大」と呼ばれています)がお気に入りのカエルのぬいぐるみが可愛く取りついていて、1歳になられた娘さん(HPでは「娘氏」とか「松平」とか呼ばれています)をめぐるメッセージが記されています。

この写真は吉村さんのHP「むきりょくかん。」(http://mukiryokukan.sakura.ne.jp/index.html)の日記(10月13日)に載せられたものです。この日記より少し前、この小さな黒板がインターネット上でちょっとした話題になりました。たくさんのニュースサイトが「御大」さんの書かれた黒板を紹介したのです。

なぜ、この黒板がそんなに話題になったのか。それは、この黒板に書かれたメッセージが誰かに「届く」言葉だったからです。「御大」さんが吉村さんを宛て先として記したメッセージであり、「御大」さんにしかできない息遣いとしての言葉であるこの黒板のメッセージは、ネット上で多くの閲覧者の胸をうったのでした。

こういうことを言う人は、あまり多くありませんが、言葉において大切なのは、その意味内容ではなく、その響きや雰囲気です

誰かが誰かに宛てて届ける言葉が、きちんと響く良い雰囲気をまとった言葉であれば、その言葉は必ず誰かに届きます。

そして、そのような言葉を受けとると私たちの心と身体は元気になるということも、また大切なことです。「御大」さんにしか出せない響きと色あいを持った言葉に抱かれながら、すくすくと育つ「松平」氏はきっと健やかな少女、やがて女性になられるでしょう。

最後になりましたが、日記のご紹介を許可していただいた吉村さん。ありがとうございます!これからもご家族で健やかにお過ごしください。

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://eisai.sakura.ne.jp/cgi-bin/mtos/mt-tb.cgi/418

 

Copyright c 2009 穎才学院 All Rights Reserved Powered by geniusweb