2015年9月26日
小学生の塾選び
master (2015年9月26日 19:39) | トラックバック(0)
最近、小学生のお子様をお持ちの御家庭からご相談を受けることが多くなりました。
なので、ここでもそのお話をいたします。
中学受験を目指して塾を選ばれる際にポイントがあると思います。
まず、お子様の学校の成績をよく見てさしあげてください。
学校のお勉強はきちんと理解できていますか。
もし、学校のお勉強がいい加減になっているようでしたら、塾に通って学校より進んだ学習をするというのはご再考ください。
学力の不足のため学校のお勉強についていけていないのなら、学校のお勉強から見なおすべきなのは当然です。学校の教科書やドリルを使って、きちんとお勉強する習慣をととのえるべきでしょう。
また、学校のお勉強に興味が持てなくて、学校の成績がふるわないというのも、危ぶまれます。
学校のお勉強に興味が持てないというのが、勉強を侮っているということなら、大問題です。
「学校で勉強しないけど、塾で勉強する子供」というのは、危険です。余程の場合を除いて、勉強する場所や相手を選ぶ人というのは、勉強自体を楽しめていないから、そうなるのです。勉強自体を楽しめていない人は、やがて勉強しなくなります。
エジソンやアインシュタインが学校に馴染めなかったというようなエピソードを引用して、学校で勉強しないけど、塾では勉強するということを正当化する人が時々いますが、それは無理です。
エジソンやアインシュタインは塾でも勉強しません。彼らは自分で勉強する人なのです。
次に、お子様は本を読むのが好きですか?嫌いですか?
本を読むのが嫌いな子供は、母語としての日本語を上手に読めていない可能性があります。
確認するのは簡単です。日本語の文章の音読を聴いてあげてください。
もし、日本語が上手く読めていないとしたら、いきなり中学入試問題やその類題に取り組むというのは無理があります。
中学入試問題は、日本語の運用能力が高い子供が高得点をマークする問題です。これは国語に限らず、算数も理科も社会もだいたい同じです。
ですから、日本語が上手く読めていないお子様には、まずいっしょに日本語の文章を読んでくれるパートナーを探すところから始めてあげてください。
大人が本を読まないのに、子供に本を読めと言っても、それは無理というものです。
いっしょに本を読んでくれるパートナーが大切です。
最後に、お子様が通う塾の先生はお子様より大人(賢い)ですか?
年を取っていても、未熟な人はいますし、そういう人がいても構わないように出来ているのが世の中です。ですから、学校にも塾にも「ろくでもない先生」というのはいるものです。学校では先生を選ぶことができません。これはとても大切なことです。世の中には成熟した人も未熟な人もいるのだということを学校で知れるというのは、学校の大切な機能です。でも、塾はそれと違います。そこで勉強したいから行くところです。何だかわかないけど、そこにいくと楽しい。頭がグルグル回って、なんだか気持ち良い。だから行くのが塾です。
お子様が塾に通って、お子様より頭の悪い塾講師の立ち居振る舞いを見て、ガッカリするというのは、あまりにも気の毒です。
塾選びは、誰のためでもなく、お子様の成熟のために。
お子様の健やかな成長をご支援・祈願いたします。
トラックバック(0)
トラックバックURL: http://eisai.sakura.ne.jp/cgi-bin/mtos/mt-tb.cgi/386