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2014年5月12日

進路の扉には「ドアノブ」が付いていない

master (2014年5月12日 17:48) | トラックバック(0)
 本年度も株式会社大学通信より、「君たちはどの大学を選ぶべきか」という冊子が届きました。穎才学院では、毎年、お手紙文をつけて生徒たちにこの冊子を配布しています。せっかくいただいたものなので、きちんと子供たちに宛てて贈らないと…。

 ところで、大学は私たちが「選ぶ」ものなのでしょうか。私は「大学が私たちを選ぶ」と考えています。今年は「進路の扉には『ドアノブ』が付いていない」と題して、生徒たちにお手紙を贈りました。ここにその内容をアップロードします。※小学生や中学生のために、配布したお手紙にはルビがほどこされています。


   風が快い季節になりました。みなさんは、新しい学校・学年にも少しずつ慣れてきたころでしょうか。

 さて、大学通信社より『君はどの大学を選ぶべきか』という冊子が届きました。毎年、穎才学院の生徒に宛てて贈られる冊子です。今年もみなさんに一冊ずつ、お渡ししようと思います。

 ところで、進路の選択について私は「進路の扉には『ドアノブ』が付いていない」と考えています。みなさんは、中学進学・高校進学・大学進学にあたって、自分自身が進学する学校・大学を選択しようとするわけですが、実はその際にみなさんはドアノブを握って進路の扉を開くことができないのです。それは、大学進学後の「就活」や「婚活」、「出産」「育児」などでも同じです。どのような会社に勤めるのか、どのような人と結婚し家庭を持つのか、どんな子供を出産するのか、どこでどのようにその子供を育てるのか…、実はそのようなことは、ほとんどの場合、私たちの思い通りにはなりません。思い通りにならない方がよいのです。

 ここでは「出産」を喩えとして、考えを深めてみましょう。みなさんが子供を持つときに、みなさんはその子供の性別や容姿、才能などを選択することができるでしょうか。もちろん、できるはずがありません。確かに私たちは、「女の子が欲しいな」とか、「賢い子が生まれるといいな」とか、生まれてくる子供について、あれこれと思いをはせることはあるでしょう。しかし、いざ子供が生まれるときになると、「とにかく無事に生まれてきてほしい」、「女の子でも男の子でもかまわない」と思うようになるのが人間というものでしょう。

 これと同じように、私たちの一生において「大切なこと」は、私たち自身が選びとれるものではありません。「大切なものは選べない」のです。それは、神話や古い物語が私たちに宛てて繰り返し教えてくれる真理です。

 そんな私たちが出来ることは、やがてドアが開くときに備えて、自分自身をコツコツと磨きつづけることでしょう。粗忽なふるまいばかりではいけません。仲間や家族は大切にしなければなりません。本をきちんと読みましょう。「わからない」から逃げてはいけません。丁寧に調べる姿勢を大切にしましょう。

 その意味では、大学は選ぶものではありません。大学側から皆さんが選ばれるのです。いろいろな大学から「ぜひ君に入学してほしい」と請われるような、魅力的な人材になってください。

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