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2013年8月24日

2013夏期合宿3日目

master (2013年8月24日 09:54) | トラックバック(0)
おはようございます。穎才学院教務です。夏期合宿は3日目になりました。気持ちの面で少し疲れた様子の生徒が出始めましたが、参加者全員、体調面では問題なく生活しています。3日目は学習の他に、レクリエーションが実施されます。みんなで楽しい思い出を作ってほしいものです。

3日目の朝食時になって、他の人といっしょに同じものを食べるということに、皆が慣れてきたようです。

「共に生きる」ことをテーマにした本合宿の具体的な目標のひとつに、「共食の大切さ・楽しさを知る」という目標があります。合宿に参加した生徒たちは、2日の共同生活で、他の人と身体の感覚を同調させる(シンクロさせる)ことができるようになりました。本人たちは、まだ自覚していませんが、日常、めいめいの食の好みを持っている生徒たちが、たった2日間生活をともにするだけで、同じようなタイミングで食事を終えたり、同じものを食べながら同じ話題で笑いあったりできるようになっているのです。このような他者との同調(シンクロ)の感覚を持つことは、私たち人間にとり生きていく上で重要なことであり、そのような感覚を持つことが快いと感じるように私たちの身体はプログラムされています。

学習においても、この同調(シンクロ)の感覚を持っている人は、持っていない人に対して、大きなアドバンテージを得ることになります。学ぶということは、すべからく「他と自己との関係について、よく理解する」ということです。他と自己の身体感覚を同調(シンクロ)させることのできる人間が、「他と自己との関係について、よく理解する」ようになるのは必然です。

内田樹先生は御自身のブログでこのようにおっしゃっています。

人々が集まって車座になり、一つの食物を分け合う儀礼を持たない共同体は地球上に存在しない。
(共食は)共同体を立ち上げる基本の儀礼である。
それは原理的には「分割不可能なものを分かち合う」という仕方で行われる。

本合宿では、「同じ瓶に入った水」や「同じ米櫃に入った御飯」を分かち合うという仕方で、共食という儀礼が進行します。まさに「同じ釜の飯を食う」仲間になるということを子どもたちは体感しています。

共食のような儀礼を通して、子どもたちは他と身体の周波数を同期させることを行います。そして、内田先生が言うように、

共同体のパフォーマンスを条件づけるのは何よりも「周波数の同期」

なのです。現代という例外的な時代を除いて、私たち人間にとってほとんどすべての時代は、他者と共同して生活しなければ生物として生き延びることができないような過酷な時代でした。そのような時代を生き延びる上で発達したのが、私たち人間の脳であり、その脳が司る「思考・感情」や「技術を用いるという身体運用」であるのです。

そして、そのような「思考・感情」や「技術を用いるという身体運用」を身につける過程が「学び」です。「学び」という言葉の語源は「まねび(真似をする)」です。大和詞(やまとことば)で「学ぶ」というのは、学び手である子どもが、伝え手である大人の振舞いを真似する、ということです。英語では"be taught"(教わる)というのが「学ぶ」にあたっていて、それは、大人に「わからないことや隠れていることを指し示して見せる」("teach")ということを「してもらっている(されている)」という受動態で言い表されています。ちなみに、教わった結果「できるようになる・わかるようになる」というのが"learn"で、そのような過程に「情熱を持ってのぞむ」というのが"study"です。このように、日本語の語源を考えても、英語の語源を考えても、「学ぶ」ということは、生きるために必要な思考・感情や技術の運用法を、子どもが大人から受け継ぐということであるのがわかります。繰り返しますが、子どもにとってその学びに最も有効な手段の一つが、大人という他者と身体運動の周波数を同期させることなのです。

このような理屈をいちいち説明してみせるまでもなく、合宿に参加した生徒たちは、自分たちの身体でその要点を理解しはじめています。本合宿も残り半分です。子どもたちが、しっかりと成長するさまを見届けることができるのは、私たちにとっても幸せです。

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