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2012年6月30日

「私は〇〇ができません」と言えることが、子どもの成長の第一歩

master (2012年6月30日 15:15) | トラックバック(0)

 目もくらむような夏空、今年もまた暑い季節がやってきました。穎才学院には、夏服の小学生、中学生、高校生たちが毎日元気に通っています。日々の宿題や小テスト、定期テストのための勉強など、その時々の学習目標に合わせて、熱心に自習室を利用する生徒も増えてきました。授業の行われる教室でも、先生と生徒が1対1で向き合いながら、ひとつひとつ丁寧に学ぶ姿が見られます。彼らが、将来にわたって幸せな人間関係を築き社会に貢献する成熟した大人になると信じてやみません。

 現代思想家・武道家の内田樹氏は、「無人島ルール」の大切さを説きます。無人島に流され、そこで生活を営むことになったとき、私たちは互いに助け合わなければなりません。おいしい魚介類をとり、食べられる植物を採取して、スープをみんなで作り、それをみんなで分け合います。周りを出し抜いて自分だけがたくさんのスープを食べることは、無人島では許されません。

 内田氏も言うように、このような「無人島ルール」に従っていると、「株式市場」で利益をあげることはできません。「無人島ルール」は「競争論理」に反するからです。しかし、この「競争論理」とやらは、無人島とは違って食べ物に困らない、1人でもお金があればいきていける(=いつでもお店に必要なものが売っている)ような安定した社会でのみ通用するルールです。成熟した大人は、子どもたちを「温室」のような安定した環境でしか生きられない人間にしてはいけません。本来、子どもたちは助け合っている生きる生き物です。成熟した大人たちも助け合って生きる生き物です(…と内田老師もおっしゃっています)。

 私たちは、「勉強しなければ大人になってから食べていけない」などという脅迫めいた物言いを子どもたちに向けてはなりません。子どもは、まず「助けを求める訓練」から始めるべきです。自分は何ができないのか、自分は何を知らないのかを明らかにすることが大切です。そして自分の困難な状況を他者に差し出して、助けを求めるのです。「わからないことをわからないと言っていいんだ」と子どもが思えること。それが成長の第一歩だと穎才学院は信じています。

2012年6月末日 穎才学院 教務

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