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2010年2月25日

【伊勢物語 現代語訳】さらぬ別れ

master (2010年2月25日 18:20) | トラックバック(0)
 昔、男がいた。(男の)身分は低かったけれども、母は皇女であった。その母は、長岡というところに住んでいらっしゃった。子(である男)は京で宮中に仕えていたので、(母のもとへ)参上しようとしたけれども、何度も参上することができない。(男は【ただ子どもというだけでも可愛いものであるのに加えて】)一人子でさえあったので、たいそうかわいいと思いなさった。そんな時に、一二月ごろに、急ぎの用事だと言って、手紙があった。驚いて(男が)見ると、和歌が書いてある。
年をとると避けられない死別があるというので、ますます見たいと思うあなたですよ。
その子は、たいそう泣いて和歌を返した。
世の中に避けられない死別が無いといいのに。親に千年も長生きしてほしいと祈る人の子のために。

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