板橋の塾 穎才学院のブログ 【エイサイブログ】 穎才学院ホームページへ

2013年10月 8日

Guy Dancing on the hill at Sasquatch!

master (2013年10月 8日 19:39) | トラックバック(0)
こんにちは、穎才学院教務です。秋風がだいぶ涼しくなってきました。気が付くと10月も最初の旬が過ぎようとしています。みなさま、お変わりありませんか。

さて、本日は『Guy Dancing on the hill at Sasquatch!』というYOUTUBEの有名な動画を紹介いたします。


この動画は、ワシントン州中部の渓谷地帯で毎年開かれている野外音楽フェスティバルである「Sasquatch! Music Festival(サスカッチ・ミュージック・フェスティバル)」で2009年に撮られたものです。

インターネットを利用した動画教育サイト「TED」では、デレク・シヴァ―ズという社会事業家・ミュージシャンが、この動画の一部を引用して3分程度のスピーチを行っています。


このデレク・シヴァ―ズのスピーチは、『スーパープレゼンテーション』というNHK教育テレビの番組でも紹介されました(2012年4月)。私も、このシヴァーズのスピーチは知っていました。2011年にTEDについて調べた際に、おもしろいスピーチと思い、サイトをブックマークしました。高校生を対象とした授業で、プレゼンテーションの例として引用したこともあります。

このスピーチでデレク・シヴァ―ズは、「社会運動はどうやって起こすか」という主題をめぐり、最初にムーブメント(運動)を起こした人間よりも、その最初の人間に初めて価値を見出した「2番目の人間」が素晴らしい、と主張しました。これをここでは、「『2番目の人間』が素晴らしい理論」と呼びましょう。

ところが、先日、ASIAN KUNG-FU GENERATIONの後藤正文さんのTwitterを拝読すると、

「ちなみにさっきRTの熱狂を作った人、延々ずっと踊ってたんだよね。それが凄い。 Guy Dancing on the hill at Sasquatch! Full Version! Santogold Unstoppable」

として、先に示した動画「Guy Dancing on the hill at Sasquatch!」を引用するツイートがありました。

見ると、その動画の総時間は「7分37秒」!

私が知っていた、デレク・シヴァ―ズのスピーチの総時間より長いものなのです。動画を視聴すると、デレク・シヴァ―ズのスピーチでは、この動画の一部分を切り取って、引用したのである、ということがわかりました。それは、ここでは良いことでも悪いことでもありません。

たた、私にとって印象深かったのは、動画「Guy Dancing on the hill at Sasquatch!」のフルバージョンでは、踊り続ける人が、一緒に踊ってくれるパートナーを手に入れるまで、2度パートナーを失っていた、ということです。デレク・シヴァ―ズは、自身の「『2番目の人間』が素晴らしい理論」を裏付けるために、動画「Guy Dancing on the hill at Sasquatch!」のフルバージョンを、都合の良い部分だけ切り取るようにして、用いたのでしょう。繰り返しますが、シヴァーズがしたことは、ここでは良いことでも悪いことでもないのです。ここで重要なのは、シヴァーズのスピーチとは別に、動画「Guy Dancing on the hill at Sasquatch!」のフルバージョンを見ることで、シヴァーズのスピーチを聴くだけではたどりつくことのなかった大切な感覚を得ることができた、ということです。実際に、後藤正文さんが評価しているのは、最初に踊り始めた人が「延々ずっと踊ってた」ことであって、それはシヴァーズが評価したこととは違います。

私が後藤正文さんのTwitterアカウントを定期的に拝読するのは、彼が人の言葉を借りて話す人ではなく、自分の身体の感覚に基づいて言葉を使う人である、ということが彼の表現を通してよくわかるからです。そのような言葉遣いをする人の言語表現は、聴いていても読んでいても、心地よいものです。

また、2011年に「TED」のサイトでおもしろいスピーチ動画を渉猟した経験が、2013年になってASIAN KUNG-FU GENERATIONというバンドのボーカルである後藤さんのTwitterアカウントを見たこととつながるというのも、私にとりとても運命的で楽しいことです。

私の師は、「覚えるということは身体で理解するということだ」と私に教えました。また師は、「文章を読むということは、文字だけを読むのではなく、意味を理解することだ」とも言いました。実際、自分自身の身体の感覚を活かさない人は、なかなかものごとを理解しません。文章を読むときに、文字だけを読む人は、なかなか文章の意味を理解することができません。そして、そのような「身体の感覚を活かさない人」や「文字だけを読む人」というのは、少なからず世の中におられます。誤解していただきたくないのは、そのような人たちは、受験勉強の御上手ないわゆる「優等生」の中にも、非常に多いということです。東大に入ったけれども、受験勉強で活かした方法論で行えることしか出来ないままの人というのは残念ながら、たくさんおられます。(そのような東大生は、穎才学院では講師として採用いたしません。)受験勉強の方法しか教えられない予備校教師がたくさんいるように、受験勉強の方法しか知らないエリートがやはりいるのです。

後藤正文さんや私の師は、そのような「優等生」とは違って、自分の身体を通して、きちんと言語表現を行ったり、音響芸術や空間芸術をとらえることができる人です。彼らのような賢い人も、「Guy Dancing on the hill at Sasquatch!」の男も、自分の身体を通して、世界と関わるのが好きな人たちなのだと思います。そのような関わり方は、私たちにとり、とても楽しいものであるはずです。

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://eisai.sakura.ne.jp/cgi-bin/mtos/mt-tb.cgi/299

 

Copyright c 2009 穎才学院 All Rights Reserved Powered by geniusweb